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今回は、OpenAI社の「ChatGPT-4o」を使用して、日本語校正にチャレンジします。Just Right!が苦手とする例文にもチャレンジします。(例文:学校か帰った。)
■生成AIは日本語校正支援に利用できるかトライ(2)
1.例文- それは謝った判断だった(誤変換の指摘)
2.ChatGPT-4oで校正をトライ
3.校正指示の仕方を変えてみた
4.Just Right!が苦手とする例文でトライ- 例文:学校か帰った。
5.今後
例文- それは謝った判断だった。(誤変換の指摘)
今回は、Just Right!のデモンストレーションで、よく使用している以下の誤変換の例文でトライします。
- 例文1:それは謝った判断だった。(誤変換)
- 例文2:今年も熱い夏がやってきた。(誤変換)
Just Right!では、下記のように適切に指摘されています。
例文1:それは謝った判断だった。
例文2:今年も熱い夏がやってきた。
ChatGPT-4oで校正をトライ
見事に正しく指摘されました。ただし、生成AIは指示が大事と改めて思い知らされましたが、まさにこの問いかけの仕方だと、聞いたことに忠実に答えて、校正された結果だけ返ってきました。
校正指示の仕方を変えてみた
どういう理由で校正したのか確認するため、指示の仕方を変えてみました。
こちらも見事に「校正後の文章」と「その理由」が明確に分けて説明されました。単に日本人ネイティブに質問しただけでは返ってこないような、納得する理由付きです。日本語対応も十分なレベルに到達していると言えます。
Just Right!が苦手とする例文でトライ- 例文:学校か帰った。
Just Right!は各文章を文節に区切って前後関係で明らかな間違いを指摘します。ただし、誤字脱字で文節がきちんと解析できない場合や、助詞の誤りが判断できない場合などがあります。そのような文例をChatGPT-4oで校正するとどうなるか、トライしてみました。
例文1:学校か帰った。
例文2:人は生きている。
例文3:人に生きている。
こちらも見事に「校正後の文章」と「その理由」が明確に分けて説明されました。
今後
単に校正における指摘能力だけでツールの良しあしは判断できません。ChatGPTはオンラインでないと使用できませんが、Just Right!はインストールさえすればオフラインでも使用できます。使用環境の制約以外にも、必要な準備、使い勝手(扱えるファイル)など比較検討する項目はいくつか考えられます。
今後、日本語文章の校正用としてどのようにカスタマイズすれば、実際の実務にChatGPTを使用できるか、カスタマイズの仕方にもいくつかあるようなので調査し、今後も折に触れ、記事として公開していきます。