使用してよい単語だけが使われているか確認する

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使用してよい単語だけが使われているか確認する

~ Just Right!で存在チェックにチャレンジ! ~

 使用してよい単語だけが使われているかどうかを確認するためにJust Right!を使うことはできるのでしょうか。「存在チェック」や「悪魔の証明」とでもいうのか、存在しないことを証明するためにJust Right!を使う方法を検討します。

その単語は使っても大丈夫?

 正しい用語リストがあり、その用語がきちんと使われているかをチェックしたいケースが該当しますが、ここでは、中学生向けの教科書で使用されている単語だけを使用して英文の問題を作成するときに、教えていない単語が使用されていないことをどうすれば確認できるかを検討します。

 出現しないものを検出することはできないので、その逆をやってみます。要は、使用してよい単語だけをハイライト表示させることで、ハイライトされていない単語は教科書で使用されていない単語である、とするものです。ISEのAcrobat向けJust Right!連携プラグインを使用して、pdfにハイライト注釈を付ける方法でご紹介します。

STEP1 単語の一覧を用意

 Just Right!の校正用辞書ユーティリティで作成する辞書は、特定品詞の用語の正誤の組合せを登録しておくもので、間違った表記がでてきたら正しい表記に置き換えるように指摘するものです。この辞書を別の目的に使います。検出したい正しい表記を誤り側の表記として登録しつつ、検出したときのコメントを登録します。このように登録した辞書で校正を行うことで、検出したら置き換えるではなく、pdfにハイライト表示させつつ、コメントを残します。

辞書は下記のような一覧を元にします。

 二行目の「指摘対象の単語」や「指摘理由」などの見出しは、一覧で管理しやすいようにするための見出しです。校正用辞書ユーティリティで一括登録する際には不要です。


(参考)一括登録の方法については、下記を参照してください。
Just Right!活用ガイド – 環境設定編
STEP 4 一括での校正用ユーザー辞書の登録

STEP2 Just Right!でトライ

 英文でチェックをかけてみます。著作権が切れた「不思議の国のアリス」の英文を利用します。
 異なる中学校1年生向け教科書2冊の単語を登録し、チェックをかけ、検出した箇所にまとめてハイライト注釈を付与した結果です。赤枠で囲ったところが教科書間で差がでている単語です。

「指摘理由」に登録した内容が各注釈のポップアップに記載されます。どの教科書のどのページにでてきた単語なのかを確認できます。

 いかがでしたでしょうか。登録した単語だけをハイライト表示させることにより、ハイライトされていない用語は登録していない単語であるとするチェックでした。
今回は教科書の単語を例にとりましたが、「[]で囲われたUI表記用語のチェックに使用する」など、他にも用途が考えられます。ご参考にしてください。

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