「おります」を「います」に修正指摘する

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「おります」を「います」に修正指摘する

チェック対象の日本文中に、「おります」という表現がでてきた場合に、「います」に修正したい場合には、Just Right!はどのように設定したらよいでしょうか。検討します。

形態素アナライザーで例文を解析

「おります」は、「います」の丁重語「おる」に丁寧語「ます」を続けた表現 です。二重の丁重語をあらため、丁重語一つだけの軽めの丁寧語にしたいという要望です。
例文を考えて、形態素アナライザーで解析してみました。

「おります」の「おり」が一段動詞として認識されました。
別の例文も考えられましたので、形態素アナライザーで解析してみました。

こちらの場合の「おります」の「お」が補助動詞として認識されました。
こちらの「おります」は「(~して)いる」の丁寧な表現です。

STEP1 どこまで指摘させるかを登録

どこまでの表記が語幹部分の品詞として認識されたかに応じて、登録先辞書が変わります。一段動詞「おります」を指摘、修正できるようにするには、下記のように辞書ユーティリティで登録すれば済みます。

補助動詞「おります」も指摘、修正できるようにするには、下記のようにルールを作成し、ルール辞書に登録すれば済みます。

一段動詞「おります」の場合は、「おり」で1品詞として認識されたので辞書ユーティリティへの登録だけで済みました。しかし、補助動詞「おります」の場合は、「お」までしか1品詞で認識されなかったので、複数の品詞を組み合わせて指摘できるルールを作成し、ルール辞書に登録する必要がありました。

STEP2 Just Right!でトライ

例文を校正してみます。

ルール辞書で「補助動詞」として指定したにもかかわらず、一段動詞「おります」の部分も指摘されてしまいました。
原因はわかりませんが、どちらの置換候補を選んでも結果は同じになりますので、今回はここまでとします。

(終わり – 「おります」を「います」に修正指摘するには – 過剰な敬語を指摘する 2)

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