ISEは、保有する「extransform®」技法の研究を産学・医工連携を活用して推進するとともに、研究成果の社会実装を実現する「worktransform®」技術の提供を通じて、情報のオペレーションにおける有用性の向上を追求します。
医療施設と介護現場、接客現場、オフィス、工場ではさまざまな機器やシステムが使われており、人々は多くの情報に接し、お互いに情報をつたえたり、何かの目的のために情報をつかったりしています。産業は人々が支え、人々の行動は情報によって左右され、情報の伝達や管理は情報技術とコミュニケーション技法によって維持されています。
情報のオペレーションには、人と人、人とAI、人とロボットなど、さまざまな機器やシステムを人と繫ぐコミュニケーションネットワークを流れる膨大な情報を適切に伝え、有効に使い、効果的に品質と効果を管理する技術が欠かせません。ISEは、長年にわたる業務実績に基づく技術をベースに、情報の構造、画像、センサー情報によるマッチング技術を加えたISE独自の技術で、情報のオペレーションにおけるトランスフォーメーションを支援します。また、人間とロボットが共存する近未来社会に貢献する技術ビジョン「ロボットグローブ®」の実現を目指す技術研究に取り組みます。
- 情報のオペレーションとは、情報を「つくる、つたえる、つかう」視点で捉えた運用を意味しています。
- CDP、AI、xR、IoTをxCに活用する情報提供システムと情報提供方法は、ISE独自の技術です。
- Real Haptics(リアルハプティクス)の活用は、慶應義塾大学のハプティクス研究センターおよびモーションリブ株式会社との共同研究です。
- Signal Processingの活用は、会津大学との共同研究です。
- リアルハプティクスはモーションリブ株式会社の登録商標です。
- extransform、worktransform、ロボットグローブは株式会社情報システムエンジニアリングの登録商標です。
ISEの技術研究で活用する技術
ISEは、情報技術を活用して製品・サービスやプロセスの機能や制御を実現する仕組みの開発と構築に、創業以来取り組んできました。当社の情報処理に係る「ものづくり」の実力は長年にわたる実績が示しています。1990年代からは、利用者が求める価値、使用によって得られる新たな経験の実現と経験の質的な向上などを追求することによって製品・サービス自体に優位性を与え、製品・サービスと人、製品・サービスと社会との相互作用的な関わりも含めた価値創造(コトづくり)に繋がる総合的な設計技術の事業化にも取り組み、主として製品・サポート情報とユーザーインターフェースの提供を手段として貢献してきました。当社のデザイン開発に係る「コトづくり」の実力は、先進的な取り組みを提案型役務提供として実践し続けてきた実績が示しています。 | |
テクニカルコミュニケーション(TC)技法は、製品の使い方やメンテナンス方法の情報提供を得意としてきました。ISEはTC技法を、ヘルスコミュニケーションやリスク&ベネフィットコミュニケーションと組み合わせ、キュア(治す)&ケア(癒す)の分野への活用に取り組みます。 情報提供の適時性と共有情報量の絞り込みを情報利用者本位で追求することにICTを活用して、「生命や健康の現場」でのヒューマンエラーの防止に貢献します。 | |
CDPは、必要な人に情報を「つたえる」ための情報提供機構です。ISEは、独自に考案した技術を加えて、お客様の情報のオペレーションに新たな価値をもたらす機構へと進化させます。 情報を「つかう」状況と組織内に蓄積された情報資産を、特定のソリューションに依存しない構造化技法を用いてマッチングして必要な人に情報を「つたえる」ためのエンジンとなります。 | |
これからの「情報のオペレーション」には情報を「つかう」現場の「状況」を識別・判別できる必要があります。 しかし、現実世界である現場はコンピューターが扱えるような意味づけ(構造化)がされているわけではありません。 そこで、現場の状況を推定し半構造化データとして扱うために、画像解析処理などを得意とするAIを利用します。 | |
テクノロジーの進歩によって情報のオペレーションのインターフェースとしてxR技術の利用が選択肢に加わりました。 xRの世界観では、紙出力物やPCによる情報閲覧と同じ感覚で情報が認知できるとは限りません。ISEはxCの分野で培った情報設計の知見を活かしながら、xRで人に寄り添う情報の表現術を確立し情報を「つかう」人々をサポートします。 | |
ISEが提案する「情報のオペレーション」では、情報を「つかう」状況を識別・判別する手段としてAIだけでなくIoT機器など現場で動く装置からもデータを収集し、より正確な状況把握を実現します。 Signal ProcessingはIoTの中でも特に生体信号のセンシングと体調変化の解析・検知・予測に注目した技術領域です。大学との研究を通じて「生命や健康の現場」に役立つ情報提供システムの確立を目指しています。 また、機械に「力触覚」という感覚を与えることができるリアルハプティクス技術の活用研究を通じて、接触した物体の状態や性質をデータ化して認識し、作業者や作業対象に配慮した情報提供の実装を目指して研究開発を進めています。 |
ターゲットとなる市場
*人々が生活する上で欠かせない業務。医療、介護、接客、設備保守、農林業など、社会生活を支える仕事を指しています。エッセンシャルには「必須の」という意味が込められています。
特徴
- 必要十分な情報を、必要な相手に、必要な場所で、最適なデバイスを通じて、必要な時に、必要な言語で「つたえる」
- 蓄積された情報、既存の機器やシステムを効果的に「つかう」
- 体験価値の創造に寄与し得る品質の情報を効率的に「つくる」
- 情報のライフサイクルを通じて、評価・検証、改善を持続的に行う「マネジメント」
- モジュール化された機能は、用途と目的に応じた組み合わせ利用が可能な「リノベーション型運用」
- AI、xR、ウェアラブルデバイスなどの最新技術と使い慣れた技術を組み合わせて「多彩なデバイスと表現術」を活用
- 新常態に対応する「非対面コミュニケーション」の実現を支援
- レジリエンスエンジニアリングに基づき安全管理とリスク管理における「Safety-II」の実現を支援