ISEは第5回tekom/iiRDS年次総会の議事録の概要は以下のとおりです。
開催日:2022年11月7日(月)15:00-17:50 (CET)(日本時間:23:00-25:50)
目次
1.iiRDS Consortiumのミッション
- iiRDSを企業がコンテントデリバリー(CD)用の最善メタデータモデルを実装するうえでの最善の選択肢とする。
- iiRDSをテクニカルコミュニケーション(TC)およびスマートスタンダードの分野において最も広く活用されるメタデータモデルとする。
- iiRDSを国際的に認知された国際標準(スタンダード)にする。
- iiRDS Consortiumを国際的に認知された国際組織にする。
- iiRDS Consortiumは、無償のソフトウェアアプリを提供することにより、iiRDSの国際的な利用と活用を促進する。
2.2021年~2023年の戦略的目標(iiRDS活動に関する)
- 国際標準化を目指す。
- iiRDSをIndustrie 4.0と連携する。
- ECLASS (eCl@ss association e.V., ISO – eCl@ss e.V. – eCl@ss e.V.)との協力を継続する。
- iiRDS用ツール開発の支援をする。
- 関連研究開発プロジェクトと連携する。
- CCMS: オーサリングシステムにiiRDSを活用する。
- iiRDSコンサルタントの認証
- 大学との協力
- iiRDS白書の出版
- コンソーシアム会員数増
- iiRDSの実装の促進
- iiRDSの機能強化
- 実装プロジェクトのコンソーシアムへのフィードバックの奨励
3.標準化WGの活動報告(概要)(Dr. Fritz)
3-1. PAS: iiRDSの国際標準化関連
- 2020にタスクフォース”Metadata for Standardization” (「標準化のためのメタデータ」)をスタート
- 目的は、標準化が可能でPASに添付可能なメタデータを考案することであった。
- 標準化の可能性が高いメタデータをPASの非公式な付録とした。
- 2021年6月のIEC TC3の会議にPASのドラフトを提示し、プレゼンテーションを行った。
- 正式なコメント期間は、2021年9月24日までであった。
- IEC TC3 WG 28が、2021年6月に設置され、Dr. Fritzが2022年6月24日にWG 28の主催者(コンビナー)となった。
- 2022年11月4日に、WG 28の第3回会議が開催された。
- 目的は、2023年の投票のための改訂版のPASを準備することであった。
3-2. ECLASSとの協力
2022年4月:
ECLASSの分類情報をiiRDSに取り込むための2種類のコンセプト提案を準備した。
2022年夏:
同2種類の提案内容をWGのミーティングで議論し、その提案内容は新たなリリースに反映された。
今後の予定:
・ECLASSと連携したiiRDSの新たなリリース
・コンセプト提案内容をアップデートし、ECLASSの経営陣と今後の協力展開について協議をする。
3-3. iiRDSをIndustrie 4.0の情報管理プラットフォームにおいて部分モデル化する件
DKE(German Commission for Electrical, Electronic & Information Technologies of DIN and VDE, Electrotechnical standardization – DKE)との協力により、以下の2種類の新たなプロジェクトが生まれた。
3-3-1. InterOpera iiRDSプロジェクト
- iiRDSは、InterOperaプロジェクトとして受け入れられた。
- 共同プロジェクトテーマは、「iiRDSに基づく各種ドキュメントの最適な配信」であり、インテリジェント活用情報の配信に関する情報資産管理プラットフォームの一部を支援することを目的とする。
- シュタインバイス財団(www.steinbeis.co.jp/jp/index.html)との上記手法の共同研究開発を希望する企業の参加申請を募集する。(期限:9月26日)
- シュタインバイス財団は、もっか、活動資金獲得のためのファンディング(資金獲得)を当局のBMWK(Federal Ministry of Economics and Climate Protection)に申請をしており、同当局からの許可を待っているところである。
- iiRDS Consortiumは、ユースケースのサプライヤーとしてこの活動を推進するWGに参加しようと考えている。
3-3-2. IDiSプロジェクト:情報資産管理プラットフォームの標準化(WG 2が推進)
- プロジェクト活動期間:2021年7月 – 2022年10月
- 目的:標準化とその標準化に準拠した情報資産管理プラットフォーム用の専用ソフトウェアを開発するうえでの要件設定をすることである。
- iiRDSは、標準ドキュメントに意味上の付加価値を与えるメタデータに基づくボキャブラリーとしても活用される。
- 結果:要件設定は完了し、標準化のための初稿の各種メタデータは定義した。
- 次のステップ:iiRDS Consortiumは、DKEおよびDINとの良好な関係を維持しつつ、IDiSプロジェクト活動の支援活動にも参加をする。
- DKEとDINは、iiRDSの標準化活動分野においてはiiRDSの協力メンバーになってくれた。
3-4 その他の標準化委員会との協力について
Digital Data Chain Consortium (DDCC)との協力:11月14日に、Christoph Attila Kun氏とVDI2770とiiRDSの国際標準化について協議をする。