第7回tekom/iiRDSコンソーシアム年次総会の概要は以下のとおりです。
開催日:2024年11月4日(月)15:00-18:00 (CET)(日本時間:23:00-26:00)
開催場所:Moevenpick Hotel Stuttgart Airport, Stuttgart, Germany
1. iiRDS コンソーシアムのミッション
- iiRDSを企業がコンテンツデリバリー(CD)用の最善メタデータモデルを実装するうえでの最善の選択肢とする。
- iiRDSをテクニカルコミュニケーション(TC)およびスマートスタンダードの分野において最も広く活用されるメタデータモデルとする。
- iiRDSを国際的に認知された国際標準(スタンダード)にする。
- iiRDSコンソーシアムを国際的に認知された国際組織にする。
- iiRDSコンソーシアムは、無償のソフトウェアアプリを提供することにより、iiRDSの国際的な利用と活用を促進する。
2. iiRDSの2024年度のマーケティング活動
コンファレンス及びイベント関係
- tekom-Frühjahrstagung (tekom春季ビジネスフェア)、ConVEX USA 、tcwold China 、NORDIC TechKomm Copenhagen およびtcworld conferenceで、プレゼンテーションを行い、ユースケースの紹介を行った。
- tekom会員国の組織と英語によるウェビナーを実施した。
- tekomのドイツ国内のグループとのイベントで、ドイツ語によるプレゼンテーションとウェビナーを実施した。
マーケティング関係
- iiRDSニュースレターおよびtekomおよびtcworldニュースレターで情報配信をした。
- tekomおよびtcworldマガジンおよびIEC e-techマガジンでiiRDSの記事を配信した。
3. iiRDSのWorking Group “Standards” (標準WG部会)に関する報告
(ISEは、当WGのメンバー企業です。)
Dr. Michael Fritzが以下を報告した。
DDCCとiiRDSコンソーシアム間の共同タスクフォースについて
- DDCC (Digital Data Chain Consortium) とiiRDSコンソーシアムの国際標準の開発のための共同タスクフォースは、2023年5月に会合し、今年度から活動を開始している。
- DDCCは、当iiRDSコンソーシアムに対し標準のコンテンツの開発、VDI 2770の組み込み、共同標準化プロジェクトのプロジェクトサポートの提供を委託している。標準化団体に対するロビー活動も委託している。
ドイツ国内委員会: DKE K 113の活動について
- 10月9日のK 113会議で、VDI 2770をPASに統合し、NP (New Work Item Proposal) として提出する計画をK 113メンバーに通知した。
- 11月1日に、既存のWG 28で作業されるIS (International Standard) に取り組むためにNPフォームを、範囲と正当性に関する情報、および目次情報とともに提出した。
- K 113には NPで4 週間の投票期間があるが。結果が良ければ、ドイツは年末までにNPをIEC TC 3に提出予定である。
国際委員会: IEC/TC 3/WG 28
- 6月と8月の会議では、VDI 2770が紹介され、新しい作業項目提案(NP) を計画するというアイデアが提案された。
- 10月の会議では、国際標準 (IS) のNP形式と目次について議論した。
- NPに関するTC 3の国内委員会の予想投票期間は、2025年1月から3月または4月までの3か月である。
フェーズ1の3つのプロジェクトフェーズについて
標準化プロジェクトのフェーズ1は提案段階である
- DDCCなどの利害関係者からのさらなるコメントの収集。
- IEC PAS 63485:2023のさらなる改訂とISとしての開発を正当化するNPの準備。
- NPをDKE K 113に提出。
フェーズ1は、新しい作業項目提案(NP)が承認され、IECが国際標準(IS)を開発する権限を該当委員会に与えて完了する。
目標: 2025年5月中旬のIEC TC 3全体会議までにフェーズ1を完了する。
プロジェクトタイムラインは以下のとおり:
2024年11月~12月:K 113 NPに投票
2024年11月~3月: 投票による標準化プロジェクトのためのロビー活動と、WG 28の専門家の募集。
2024年12月:DKEは NPを投票のためにIECに提出する。
2025年1月~3月/4月:NPに関するIECの投票
2025年1月~3月/4月:WG 28は、メンテナンス作業を継続し、技術的な詳細を作業文書に取り込む。
2025年5月:投票が成功した後、国際標準に向けた正式なWG28の初のオンライン会議開催。
2025年5月:中国での IEC TC 3総会でのプロジェクト発表。
標準化プロジェクトの第2フェーズについて:準備と委員会段階
- IECガイドラインに準拠した作業文書の作成。
- 国家標準化機関からのコメントを考慮し、技術的内容について合意に達する。
フェーズ2は、全ての技術的な問題が明確になり、委員会の草案が投票用委員会草案(CDV)として承認されると完了する。
標準化プロジェクトのフェーズ3について:
問合せと承認段階における国家標準化機関からのコメントを考慮し、技術的内容について合意に達する。
フェーズ3は、全ての技術的な問題が明確になり、最終草案国際標準(FDIS)が承認され、投票および公開のためにISとして提出されると完了する。