ISEは、状況をイメージで解釈し、対象者に行動変容を働きかける独自技術をスマート農業分野へ展開するため、実証を開始しました

ひとりあたりの収穫量を最大に引き上げること。ISEの独自技術worktransformをスマート農業における省力化に適用する実証です

ISEは、2025年8月から、カネヘイファーム(静岡県富士宮市、代表:後藤繁生)のご協力のもと、ISEが保有する独自技術worktransformをスマート農業の現場に適用する実証を開始しました。

スマート農業とは、ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用する農業を言います。
(引用:総務省ウェブサイト)

実証の背景

 静岡県富士宮市の茶農家カネヘイファームは農業再構築として、営農型太陽発電や、イチジクやシャインマスカットの栽培を行っています。リモートカメラやIoTシステム等を活用して省力化に取り組んでいます。ISEはカネヘイファームとタッグを組み、独自技術によって、ひとりあたりの収穫量を最大に引き上げることを阻害する要因を取り除き、現場の省力化を支援する実証を開始しました。

カネヘイファームでの実証の様子
実証の様子1:データ収集、解析する装置
カネヘイファームでの実証の様子
実証の様子2:レーザーが反射板に当たっている様子

実証する技術

 ISEは人間の情報処理能力には限界があることに着目し独自の技術worktransformを確立しました。worktransformは、目の前で起きていることを即座に可視化したり言語化したりすることが難しい状況をイメージで解釈し、対応のヒントや気づきをその場に適した形で提示する技術です。ISEはこれらの技術で特許を取得しています。現在国内26件、国外で13件の特許を取得し、知財ポートフォリオを構築しています。

 カネヘイファームとの実証では、技術を用いて圃場の異変察知と異変に対する介入を行うことによる次の現場作業の省力化を検証しています。

  • 複数の離れた圃場への十分な量とタイミングでの水やり
  • 収穫前の果実の盗難防止のための見回り

 その他にも、worktransform技術で農業現場のスマート化を実現するべく、さまざまな農業課題に対する実証を進めています。

ISEが取得している特許については、保有知財一覧をごらんください。
この実証で活用している特許の一部は、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が運営する開放特許情報データベースに登録されています。
https://plidb.inpit.go.jp/

今後の展望

今後の展望

 worktransform技術は、機械化・自動化が難しい現場で働くkey worker*を支援する独自技術群です。ひとりあたりの収穫量を最大に引き上げることに寄与する技術として実証を進め、社会実装を目指します。

ISEが支援対象とするkey worker

*key workerとは、2023年にILOで定義された生活必須職従事者のことを指す用語です。日本では「エッセンシャルワーカー」と呼ばれることもあります。
出典(外部サイトに移動します):The value of essential work(2023)ILO

関連リンク

PR TIMESの記事(外部サイトに移動します):
ISEは、状況をイメージで解釈し、対象者に行動変容を働きかける独自技術をスマート農業分野へ展開するため、実証を開始しました

  • URLをコピーしました!
目次