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Just Right!には、共同通信社 記者ハンドブック校正辞書がオプション辞書として用意されています。2022 年に6 年ぶりに第14 版に改訂され、ジェンダー平等への配慮の章にも準拠したチェックを行うことができます。
ここでは、記者ハンドブック校正辞書を活用しつつも、独自のルールを取り込んでカスタマイズする方法について解説します。
共同通信社 記者ハンドブック校正辞書を活用する
・固有のチェック項目と校正設定
・個別に指摘内容を変更したい場合の対応
- 独自の校正設定を作成する
- 独自の表記ルールを辞書に追加する
- 不要な指摘を指摘対象外として登録する
NOTE:
共同通信社 記者ハンドブック校正辞書 第14版の詳細
記者ハンドブック校正辞書 固有のチェック項目と校正設定
記者ハンドブック校正辞書をインストールしたときにだけ指定できる固有のチェック項目を示します。
表のグレー項目の選択はできませんが、グレー以外の項目は、あえて選択しないでカスタマイズすることもできます。たとえば、外来語表記のチェックは選択しないなど、目的に合わせて選択できます。
個別に指摘内容を変更したい場合の対応
記者ハンドブックのルールに沿って運用していても、記者ハンドブックのルールとは異なる指摘をしたいなど、一部の表記については独自のルールにしたいケースもあるかと思います。そのようなときの対処方法について、例をもとに説明します。
たとえば、「あいのて」の送り仮名や漢字の表記については、記者ハンドブックでは、「合いの手」ですが、独自に「相の手」で統一するルールだとします。何もしないと、基本的には下記のように指摘されます。
独自の校正設定を作成する
カスタマイズした内容を保持するために、記者ハンドブックの校正設定をもとに、独自の校正設定やユーザー辞書を用意します。
既存の校正設定をもとに独自の校正設定にカスタマイズする方法については、Just Right!活用コラムシリーズの「インストール後、すぐに使うための最小限設定」を参照してください。
独自の表記ルールを辞書に追加する
「合の手」「合いの手」が出現したら「相の手」に置換するようにユーザー辞書に追加します。
この状態で校正を実行すると、下記のように指摘されます。
「合の手」への指摘はユーザー辞書に登録した内容が優先されたため、記者ハンドブック基準による「合の手」→「合いの手」の指摘は表示されなくなりました。ただし、独自ルールの正解表記である「相の手」への指摘は残ったままです。そこで、不要な指摘は指摘対象からはずします。
不要な指摘を指摘対象外として登録する
「相の手」への指摘情報の最後に表示されている、「指摘対象からはずす」をクリックします。
そうすると、次回校正を実行しても同一の理由では指摘されなくなります。
この「指摘対象からはずす」を行った情報は、校正用辞書ユーティリティで確認できます。[編集]-[指摘対象外単語の編集]を選択します。
このように、記者ハンドブックのルールをもとにしつつも、一部ルールをカスタマイズする場合には、独自ルールをユーザー辞書に登録しつつ、不要な指摘は指摘対象外とします。
共同通信社 記者ハンドブック校正辞書 第14版 for Just Right! の詳細は、下記urlを参照ください。
ジャストシステム Just Right!7 Pro オプション紹介ページ:
https://www.justsystems.com/jp/products/justright/features/option.html